JS Style BLOG:レーシングドライバー脇阪寿一、薫一選手のブログ

2005年10月16日

スーパーGT Rd.7 オートポリス 決勝

今週末、金曜日のフリー走行で午前中のみのしかドライセッションが無かったため、今日の朝のフリー走行が決勝に向けての大切なデータ取りとなりました。昨日まで雨が降っていて雨水がグラベルから砂をコース上に運んでいたためコース状況は非常に悪くものすごく滑りやすい状態でした。その影響でタイヤの磨耗もひどく、ただ決勝中は40台ものGTマシンが走るためラバーグリップがふえ路面も徐々に回復すると予想しながらの調整となりました。

スタートドライバーはいつも通り章。今回の作戦はオートポリスはタイヤの磨耗が激しくラップタイムの落ちが大きいことと、ピットストップ時のロスタイムがコースの特性上少ないことで奇襲作戦を取りました。それはずばり2ピット作戦。章が規定周回数ぎりぎりの23周でピットイン。その後僕が21周を2回するものでした。スタートしての各車のタイヤの状況を見て僕が使うタイヤを選びいつに無く張り切って走りけっこう追い上げたのですがTOYOTAのチームオーダーが発令され後ろに下がりました。去年まで他のTOYOTAチームにお願いしていた立場だったため今回他のチームに道を譲るのは複雑な気持ちでしたし、応援してくれてるファンの方々には申し訳なく思いましたが僕らはチームTOYOTAとして選手権を戦っています。ご理解ください。
今年ずーっと僕が言っていた車の問題ですがオートポリスに来る前にTOYOTA TRDが原因を見つけてくれたため今回の決勝のフィーリングからして治ったと思います。ここでは何が原因だったかは報告できませんが僕は今日、今年初めてレースをした気持ちになれました。結果は10位!?ぐらいでしたが自分らしい、ESSOらしいレースはできた気がしています。この問題が今年の開幕から分かっていればもう少しファンや関係者の方々に喜んでもらえるシーズンになったと悔やまれますが、今年は許してください。毎年チャンピオン争いをしてくれば1年ぐらいこういう年もあります。ただ最終戦は暴れます。ファンの方々お待たせしました。復活です。鈴鹿で会いましょう!
時間はかかりましたが僕の意見を発言を信じ原因究明に多大なる努力をしてくれたスタッフの皆、ありがとう。僕は救われました。

投稿者 Juichi : 23:27

| コメント (16) | トラックバック

2005年10月15日

スーパーGT Rd.7オートポリス 予選

最悪の天気、最悪の予選でした。予選1回目、天候は雨。代わりやすい天候のため章が予選基準タイムを出すためにコースイン。計測前にコース上の水溜りに足を取られスピン。コース上に戻り再度周回を重ねようとするとエンジントラブルによりピットイン。章はこの時点でも基準タイムをクリアしておらずトラブル修復後も章がドライブ。ようやく計測1周しタイムを出してピットイン。この時点で14位。残り8分。僕に代わりようやくアタックに行こうとピットロードを進むと天候不慮により赤旗中断。このまま1回目の予選は終了。

この後全監督がレースコントロールから召集をかけられ緊急ミーティングをし結果、スーパーラップの取り止めと予選2回目も1回目同様の予選方式を取ることに。
予選2回目、まず、僕が乗り中古のレインタイヤでコースインし車の確認を行い、ここで予選2回目のタイムが上がることを想定し、そうすると予選1回目のマークした章のタイムが基準タイムをクリアできないと判断し再び章がドライブ。最後500の占有時にタイムアッタクをすることにかけたのですが300クラスの占有が始まってすぐ天候不慮のため赤旗中断。そのまま予選終了。予選アタックを1周もせずに予選が終了しました。結果14位。天候に翻弄されマネージメントが悪いのか、普段の行いが悪いのか車の復調を確かめたいはずが最悪の予選になりました。でも、悪いことがあれば、いつかは良いことが起こるでしょう。明日は後方から頑張ります。

投稿者 Juichi : 19:55

| トラックバック

2005年10月14日

スーパーGT Rd.7 オートポリス フリー走行

オートポリスは阿蘇の外輪山の上にあるためいつ来ても天候は変わりやすく、雨が降ったと思うと次は晴れたり霧が出たり。霧が出るといってもその中にいるから霧が出たと感じるだけで実は標高が高いため雲の中にいるだけなんですけどね。

今日の走り出しは天候曇り路面は所々ウエットの状態からスタート。レインタイヤを履くだけは濡れてなかったためスリックタイヤで決勝用のブレーキのナラシから入りました。今回は決勝を見据えてのセットアップをしたかったためガソリンは重めにしてアタック。車のバランスは良くなかったのですがガソリン量分のタイムは決して悪くなかったです。今回オートポリスに入る前にTRDが今年6号車がずうっと抱えていた問題の原因を見つけ対策を打ったと言われていたのですが、それに対して半信半疑だった僕も少しは良くなったのかな!?と感じていました。午後からは走行直前に雨が降り始め終止ウエット状態。レインタイヤでのセットアップとなったのですが、そのときのバランスも少しずつ改善され最後雨が少なくなった時には溝の浅いレインタイヤでアッタクしました。実は前戦、富士の予選、スーパーラップ時にコンディション上、自分は浅溝のタイヤをチョイスしたかったのですが車の変な挙動があり不安で皆が選んだ浅溝を使えず深溝を使用しタイムが出ませんでした。しかし今回は問題なく使用できました。最後時間が無く1周のみしか走れなかったためタイムはそこそこしか出てませんがもう一周いけていればもう少し良い順位にはなった気がしてます。
明日の予選も頑張ります。

投稿者 Juichi : 23:27

| トラックバック

2005年10月09日

F1日本GP 決勝

終わってみればマクラーレン、ルノーでした。決勝中のこの2チームのペースが速い。他のチームが1分33秒から34秒で走行中、この2チームは32秒から時には31秒台に入るペース。とりわけレース終盤のタイヤがきつくなった頃のマクラーレンの速さ、これはずば抜けていました。jgp.jpg
TOYOTA トゥルーリ選手の日本GP用ヘルメット

今回のGP、「抜きどころが少ない鈴鹿でオーバーテイクのオンパレード」のようなことを実況の塩原アナが言っておられましたが、早いチームが予選の天候のせいで後方グリッドに沈み、そして桁違いの速さを見せたこの2チームのアロンソ、ライコネンによるオーバーテイクがほとんどでした。
今シーズンをにぎわしてきたマクラーレン、ルノーの速さは鈴鹿という難コースも手伝って他のチームとの差が浮き彫りとなったグランプリでした。ジャパンパワーはと言うとまずはTOYOTA。ラルフ選手がポールポジションの優位性を使ってガソリンが軽い状態で逃げるだけ逃げての3ストップ作戦。レース序盤のモントーヤ選手のクラッシュによるセーフティーカーが出た影響で作戦がくるい思ったような結果が出なかったと思います。後は少し予想していたより気温、路面温度が上がり終盤選んだタイヤがきつかったかな!?一方BARホンダはと言うとバトン選手、序盤の作戦は悪くなく、終盤フィジケラ選手とのラップタイムが若干悪かったことから自分は勝手にバトンはガソリンをたくさん積んで1ストップかな!?なんて思い始めフィジケラ選手が2回目のピットインを行いこのまま行くとBARホンダ、バトン選手の初優勝も・・と思ったその時、残念ながらピットインして給油。けっこうショックでした。
佐藤琢磨選手については、そうですね、色んな意味で焦ってしまったのかな!?今まで鈴鹿は全戦入賞している彼ですが、ポイントを取れば評価に値した過去と今の彼では立場も違うしプレッシャーもきついのは確かです。チームメートとの差がこれだけつけられてしまった今年、来年のシートの問題もあり彼の心中は穏やかではなかったはず。スタート直後の1コーナー。後方からクルサード選手がロケットスタート。あっという間に佐藤選手を抜き去り1コーナーへ。スタート直後の1コーナーはどのレースでもそうなのですが、誰かがとてつもなくいいスタートを切ったり出遅れたりすると、普通にスタートが切られたときよりある1部分だけ車の密度が上がり接触を生んだり、またF1の様なエアロダイナミクス(空力)を利用して走る車では乱気流が起こりフロントのダウンフォースを失い止りきれなくなったり曲がりきれなくなったりしてしまうのです。今日の佐藤選手はスタートにかけていた部分もあると思いますから今述べた様な内容と彼が少し1コーナーのブレーキングを遅らしたことによるコースアウトだったと思います。このコースアウトが彼の焦りをもっと増加させトゥルーリー選手とも接触をしてしまってハチャメチャなレースになってしまいました。我々、メディアが勝手に彼に対する期待を大きくして彼を苦しめていた部分もあるのでしょう。次の最終戦は吹っ切れてもっと伸び伸びとした彼の走りに期待します。
最後にフェラーリブリヂストン。こんなに苦労をしているミハエル選手を見たのは初めてです。水曜日に彼とフットサル(ミニサッカー)を楽しんだのですが、そのときもレースに対する質問はNGでした。鈴鹿での苦戦を彼は予想していたのかもしれませんね。土曜日の夜、鈴木亜久里さんがミハエル選手に今何が悪いのか?と質問したらしいです。その時彼は全ての要素がライバルに対して少しずつ負けていると答えたらしいです。近代F1では去年あれだけ強かったフェーラーリでも今年こんな事になってしまうのですね。最後にブリヂストンタイヤ。F1鈴鹿でブリヂストンタイヤが負けるのを初めて見ました。普段GT選手権でブリヂストンタイヤを使っている僕はけっこうショックを受けました。タイヤが悪いのか!?車なのか!?僕たちにはわかりませんが最終戦でこの借りを返し来年につなげてもらいたいと思います。頑張れブリヂストン!!

投稿者 Juichi : 22:02

| トラックバック

2005年10月08日

F1日本GP 予選

やりました!!ジャパンパワーTOYOTAとHONDAが予選ワンツーです。前戦の下位の車から予選アタックが始まりました。最初、路面状況は水溜りもさほど無くただウエット、天候は曇りの状態から始まったのですが、TOYOTAのラルフシューマッハ選手がアタックを終え暫定1位になった頃からポツポツと雨が落ち始め、その後アタックをしたBARホンダのバトン選手が2位となった頃には本格的に降り始め、それ以降に走った上位選手はほとんどが下位に沈むことになりました。

ただ、その中でも光った走りをしたのがルノーのフィジケラ選手。雨がきつくなったさなか3番手のタイムをたたき出して見せたのです。レースに“たられば“はありませんが雨さえなければ彼がポールポジションだったかもしれません。その昔アイルトンセナ選手がワールドチャンピオンをかけた日本GPのスタートでエンジンストールしたにもかかわらず、エンジンが奇跡的にかかりその後、次々と車を抜き去りワールドチャンピオンに輝いたのを覚えています。セナ選手の言葉にして「鈴鹿には神がいる」今回の日本グランプリ、色んな場面で色んな人に神がついているような気がします。ポールをとったTOYOTAのラルフ選手は「この天候に助けられた。チームにも感謝する。」バトン選手は「アタック中、アンダーステアがきつかった。まさか2位になれるとは思っていなかった。」佐藤琢磨選手も天候が急変しなければ5位のポジションは得られなかったでしょう。明日の決勝、いつも上位を走っている選手が下位からスタートします。ここ鈴鹿は抜きにくいサーキット。今から色んな奇跡を想像してしまいます。TOYOTAの初優勝。BARホンダの初優勝。日本人初、佐藤琢磨選手の初優勝。彼らの日々の努力とそして鈴鹿に住んでいる神の力によって明日はどんな奇跡に出会えるか今から楽しみです。僕たちはそのすばらしい奇跡の瞬間をフジTVの生放送で全国の皆さんの心に届くように頑張っていきたいと思います。そしてその奇跡がこれからの日本のモータースポーツ発展の起爆剤になることを心から祈ります。

明日の決勝放送時間 フジTV 地上波 13:40?16:00

投稿者 Juichi : 14:57

| トラックバック

2005年10月07日

F1日本GP フリー走行

F1が日本に帰ってきました。今回はフジTV19回目の放送をもってして初めての決勝生中継です。フジTVでもオリンピックを除くスポーツ中継では史上最大規模の中継らしくスタッフ全員気合の入りようが違います。

放送陣は実況が塩原アナウンサー、解説が鈴木亜久里さん、片山右京さん、近藤真彦さん、森脇基恭さん、そして私、脇阪寿一です。僕の今年の役割はEスタンドの実況席で伊藤アナと1コーナーから2コーナーを抜けS字までの模様、そして興奮に包まれる観客席の様子をテレビの前にいる人に伝えることです。今週は天候が不安定で予報では今日が曇りから雨、明日が雨から曇り、明後日が晴れるらしく、今日のフリー走行では2回目の最後5分以外はドライで走れたため決勝を見越したセットの確認を各チームが行っていました。注目はBARのシートを失った佐藤選手がここ鈴鹿でどれだけのパフォーマンスを見せて次の交渉に繋げられるか!?TOYOTA HONDAのジャパンパワーがどれだけのパフォーマンスを見せるか!?今シーズン不調のフェラーリ、ブリヂストンがここ地元鈴鹿で来年に抜けてのパフォーマンスをどれだけ見せられるか!?チャンピオン決定まで多分色んな場面で我慢の走りをしてきたアロンソ選手がはちきれるか!?など言い出すときりがありませんが、この日本GPは盛り上がらないわけがありません!!皆さん、鈴鹿に来る人は鈴鹿で、そうでない人はテレビで盛り上がりましょう!!

放送時間予選 14:00?15:00 
決勝 13:40?16:00

投稿者 Juichi : 17:40

| トラックバック

2005年10月03日

スーパー耐久 Rd.7 菅生 決勝

朝のフリー走行のときに2台とも最終コーナー立ち上がりのスピードに悩まされることになりました。菅生の最終コーナーは名物といいますか高速で180度曲がりこんでいてさらにかなり上りになっているため、そのコーナーが早いかと遅いかでラップタイムやレース戦略でかなり差が出るコーナーになっています。

このコーナーが何故かライバルに対して2台ともが遅く色んな処置はしてみたのですがそれは決勝になっても改善されませんでした。レース開始早々はガソリンが満タン状態なため車重も重く最終コーナーはかなり厳しい状態ではありましたが何とか粘り、ピットインを遅らすことによりガソリンが少ない状態でラップする周回を増やし各パート終盤にチャージする作戦を取りました。しかしここで3位を走行する星野選手がドライブする48号車のタイヤにトラブルによりピットイン。ヒロミさんに代わりました。これは後でわかったことですが左フロントのホイルハブのトラブルによるタイヤの変磨耗でした。そのため48号車は緊急ピットイン戦線から離脱してしまいました。一方23号車は尾本選手がスタートし序盤は3クラスの後方あたりを走っていましたがガソリンが少なくなった終盤猛チャージ。メカニックの迅速なピッと作業も助け2位に5秒差のクラス3番手で谷口選手にバトンを渡しました。終盤83号車のチャージもありましたがそれをしのぎきり表彰台も確実と思われた残り2周を切ったとき左フロントホイルがいきなり壊れ万事休す。スロー走行を余儀なくされ何とかコントロールタワーまでたどり着きチェッカーを受けました。今回、両車とも左フロントのトラブルが出ました。菅生はコーナーでけっこうえんせきを跨いでドライブするためその辺の強度に問題があったのか!?また別の問題なのか!?車を持ち帰り検証して次戦、最終戦に望みます。

投稿者 Juichi : 01:18

| トラックバック

2005年10月01日

スーパー耐久 Rd.7 菅生 予選

昨日の2台のクラッシュの影響を考え両車ともチェック走行から入りました。ただ、天候が不規則で路面は乾いていたのですが雨がポツポツ落ちてきたので予選基準タイムをクリアするためにドライバー交代。2台4人の基準タイムをクリアしました。その後23号車が尾本選手、48号車が星野選手に交代し午後からのタイムアタック予選のための調整をこなしました。

午後からは天候が雨、ウエットコンディションからの走行開始となりました。両車ともとりあえずレインタイヤを装着しタイムアタック。路面は濡れているものの雨は降っていないため路面の水の量が急激に少なくなりタイム的にレインタイヤでの限界にきたためピットイン。スリックタイヤを装着するタイミングをはかりました。この時点ではZ勢の不利は否めなく今回の菅生は厳しいなとも思っていました。残り15分を切ったところでまずは尾本選手がコースイン。ゆっくりとタイヤを温めてアタックに行く作戦を取りました。それに対して星野選手はぎりぎりまでピットで待機。路面が良くなるのを待ってコースイン。最後のアタックにかける作戦に出ました。なかなかレインタイヤでのタイムをドライタイヤで塗り替える車は現れなかったのですが残り5分を切ったあたりから各車が次々とタイムを更新し始めそれでもZ勢の不利な感じは漂っていました。しかしラスト1周で星野選手がスーパーアタック。クラス2位までジャンプアップして見せました。結果48号車がクラス2位から23号車が8位から明日、優勝を目指すことになりました。

投稿者 Juichi : 23:06

| トラックバック