JUICHI WAKISAKA

レーシングドライバー 脇阪寿一 OFFICIAL BLOG

2011.5.16

そもそもニュルブルクリンクとは

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知ってますか!?

皆さん!!

1周約5キロのグランプリコース(皆さんが想像される極一般的なサーキット、F1ヨーロッパグランプリが行われるサーキット)と、1周約20キロのオールドース(別名、北コース、ドイツ名、ノルド・シュライフェ)この2つの言わば道路をつないで開催されるのがニュルブルクリンク24時間耐久レース、その場所が、車の聖地ニュルブルクリンク。

昔は村と村を結ぶ峠道だったそうです。

この2つのコースの中でも、何と言ってもオールドコース(ノルド・シュライフェ)。このコースは本当に過酷なサーキットで、ヨーロッパの自動車メーカーを中心に世界中の自動車メーカーがこのサーキットに車を鍛えにやってきます。

なぜ、このコースが過酷か!?

それはまず路面の悪さにあります。絶えず続くバンピーな路面。グリップレベルも低く、走る車は絶えず挙動が乱れ、しかも大パワーの車はスピードで300キロを超えてきます。道幅は狭く車がジャンプもします。

高低差300メートルの山道を永遠と車に負担をかけながら、またドライバーは本当に命をかけながらこのコースを攻めるのです。

ですからこのコースで命を落とされたドライバーは数しれず、1年間に何人もが命を落とします。

そんな過酷な場所はグリーンヘル(緑の地獄)と呼ばれ、ここで鍛えられた車は素晴らしい運動性能を発揮するのです。

このコースで認められた車は世界中の何処に持っていっても恥ずかしくないのです。

そのニュルで鍛えられた、造られたと言っても良いでしょうこのLFA、ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦する意味はそこにあるのです。

成瀬さんがこだわり続けたのです。



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我々はトヨタ自動車が造るLFA、これを世界の車好きをうならせる車にしたいのです。

とは言いながら、この車は既に凄いんですよ!!

確かに昨日のレース、ワークスBMWやフェラーリ、メルセデスSLSは速かったですが、でもあの車たちはレーシングカー。

我々のLFAも言ってしまえばレーシングカーですが、ほとんどの部品が市販車のままです。

参戦理由が市販LFAの成熟、「味作り」にあるからです。

しかも彼らの車が1100kgぐらいの重量に対して、我々のLFAは1450kg。

それでいてあのタイム差は凄い事なんです。

わかります!?

市販車のLFAに目を向けても、普通の市販車が全開走行でサーキットを走ると、1周はもちますが連続走行はなかなか・・・。

でも、LFAは・・・。

例えば、去年のTMSF(トヨタ モータースポーツ フェスティバル)で我々GTドライバーが富士で真剣にLFAを使ってレースをしました。

周回こそ少なかったですが、車は何ともなかったです。

ニュルで鍛えられた車、それは凄いのです。

日本の皆様にそれがあまり伝わらないのが少し残念ですが、少しずつ伝えていきますね。

我々が。




そのオールドコース(ノルド・シュライフェ)、ここでは普通の方々が簡単に走行できるのです。

これが凄い。

これじゃぁ、車文化も差がつきます。

説明しましょう。



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こういった形で車好き、バイク好きがここに集まります。

車でもバイクでも。

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ここが受付。

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このようにそれぞれの料金を払ってエントリー。

1周24ユーロ、安いです。

どうでしょう、車によって違いますが、普通に少し攻めて素人で1周12分から15分かかるでしょう。

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入り口に乗って来た自分の車を並べて、いよいよスタートです。

ヘルメットをかぶってる人、ノーヘルの人、助手席に人を乗せている人、様々です。

ここでは全てにおいて自己責任。

わかりやすいです。

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20キロのコースの至る所で素人の走りを沢山の方々が見学しています。

レースならなおさらです。

これでは勝てません。

子供の頃、ここに連れられたら自然にこのコースを走りたくなりますわ!!

レーサー目指しますわ!

免許取って、お金貯めて車買って、走行料を工面できたら走りますわ!!

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だって、楽しそうやもん!


ただ、残念だった事。

しばらくこのコーナーで見ていました。

色んな車が走っていました。

もちろん日本車もヨーロッパ車もアメ車も。

でも、トヨタ車が1台もありませんでした。

それはここを走る車好きの気を引く車が無かったのかもしれません。

本当に残念です。

トヨタの車は素晴らしい車だと思います。

でも、走って楽しい車は少ない気がします。

これからです。

これから。

僕はこの先、何年か後、同じこのコーナーに来た時に、たくさんのトヨタ車が走っているようにして欲しい。

自分が出来る事は何でも、そのように持っていきたい、そう強う思いました。




ニュルに来ると、色々と勉強させられます。

人として、レーシングドライバーとして。

凄い所です。

この環境に感謝。



今年の車、GAZOO RacingのLFAは去年よりラップタイムで約10秒から15秒、現状で速くなっています。

そうすると運転している時の景色が全く違うのよねぇ〜〜。

2週間後が楽しみです。



ホテルに飾ってたこの車。

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ここに訪れたレース関係者の歴史を感じさせます。



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「SAVE JAPAN」

行っときました!!




ほな、フランクフルト空港ラウンジより。

これから帰ります。

コメント ( 7 )

ウーロンハイ :
なんとフェラーリも純レーシングカーだったとは!
同じクラスだからほぼ市販ベースなのかと。。。

それであのタイム差はLFAのポテンシャルの高さを感じますね!
言い方を変えればフェラーリ反則?(笑)

たしかにサーキットの全開走行の周回では、僕のクルマもそうですが、エンジンやボディ、駆動系などにすぐに異常な症状が現れますが、LFAは耐久性に関してもまるでBMWのM3みたいになんともないんですね!

走行している車の中に、世界のトヨタの車が一台も見られなかったのは、残念ながら現在のラインアップの中に、クルマ好きに受け入れられるようなクルマが少ないということの現れなのかもしれませんね。
現在のマーケット事情を考えれば当然なのかもしれませんが。。。

でもやっぱりクルマには夢や憧れがないと!
もちろんエコカーにも夢はありますけどね!
エコカッコいいプリウスみたいなクルマもありますから!
そして、その夢を与えられるのが11さんたちレーサーの皆さんでもあると思います!
もちろん関係者の方々も全員です!

長文になってしまいましたが、次はGT岡山!
ニュルでの好調をそのままに、ファンのみなさんが楽しめるようなレースを期待しています!





ヒデ :
寿一さん、こんにちは!
直接はニュルを走った事はないのですが、GTでは何度も走ってます(笑)
とてもバンピーだったり、トリッキーだったりと、とても難しいコースですよね。そんなコースを24時間…昼間でも高速かつ、集中力を酷使するのに、夜になり視界が極端に狭くなる中を走り切るなんて…一歩間違えれば、命が無くなりますよね…。
GT5をやっていて、こんな過酷なコースを、昼夜走り切るプロレーサーは凄い!格好良い!!と痺れたものです。
今年も、無事故で走り切って下さいね!
北コース走ってみたい!!

ララ :
最後のホテルの車がカワイイですね。
まんまるのライトがチャーミング。
今からSAVE JAPANもあの車の歴史に仲間入りですね〜

ニュルのコースは緑がたくさんなコト、1周がながーいコトくらいしかくわしく知りません。
去年から11さんがこの24時間レースに参戦するようになって、楽しいお祭りのようなサーキット(キャンプ等可能・・)としか(笑)

正直、どの辺がグリーンヘルなのか?って。
今日のブログではっとします。
去年の歌舞いたあの子は完走したけど、それって本当にすごいというコト。 そして一昨日の白い子はもっと凄かったんだってコト。
ドライバーにとって命がけ・・これはちょっと急に心配なってきました。
お祭りといったイメージをもつ者からしたら、24時間レースに参加する全てのドライバーが無事走りきれるように願わずに入られません。
車だけではレースにならない、人と車が一緒に走るからこんなに楽しくなるのだと思うから。

それにしても、トヨタ車がないって・・日にちが悪かっただけですよ!
きっと、そう。 でもこれからですよ!
皆の目を引くカッコイイ車がトヨタ車になるのは。 ねぇ?
mikio :
言ってみればウェイトハンデ350kgですね!
凄い事です。

11さんもおっしゃっている様に(良く言われたとおもいます)TOYOTA車は今、楽しいクルマが有りません。LAFは素晴らしいクルマですが、たいていの人は買えません。

それはドイツでも日本でも一緒ですよね!

でも、ドイツには安くて丈夫で楽しいM/T車が有ります。
おじいちゃんもおばあちゃんも乗ります。

卵が先か、ニワトリが先か???

自動車メーカーは優等生だけどつまらないクルマを作れば良いのか?難しいけど、楽しいクルマを是非作って欲しいですね!
つじめ :
お疲れ様でしたm(__)mいいですね。車大好きです。運転は決して上手ではないのですが、やっぱり走っていて楽しい車がいいです。アクセルを踏むとびゅーんと伸びて行く車、本当に楽しいです。これからの車を持つ世代の人たちにも味わってもらいたいですね。ちょっとお金はかかりますが…。
LFAは外観もですが中身も凄いですね。全く雲の上の存在の車ですが、そのような車が日本車にあるということがとってもうれしいです。どんどん伝えてください。楽しみにしてます。
”ニュルに引っ越したい"なーんてアホな考えを持ってしまうくらいブログを読んでいて楽しかったです。常に自分の生活にレースをする環境があるなんて羨ましいです。日本もそんな環境作って行って欲しいですね。とってもお忙しいみたいでお体気を付けてください。でも寿一さんのワクワク感のある文章を読んでいると大丈夫そうですね。今週のGTがんばって下さいね。今回は晴れますように。応援してます!(^^)!
11隊 :
岡山ですね!

我が家では、今週の金曜日は、会社・小学校・幼稚園全て休みになりました。

「かっこえーけど、いろがいっぱいでえがむずかしなったやん!」と、笑顔で苦情あり。
「11に直接言いなさい」と指導致しました。(^-^)

11にあえますよーに!

みーくん :
ニュルはとても過酷なコースというのは良く聞きますが一般の人でも走れるってことには驚きました(-.-;)
ちなみに一つ疑問なんですが路面に書かれている落書き?みたいなものは何でしょうか?ゲームで走ってて気になったので…
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