JUICHI WAKISAKA

レーシングドライバー 脇阪寿一 OFFICIAL BLOG

2005.10.09

F1日本GP 決勝

終わってみればマクラーレン、ルノーでした。決勝中のこの2チームのペースが速い。他のチームが1分33秒から34秒で走行中、この2チームは32秒から時には31秒台に入るペース。とりわけレース終盤のタイヤがきつくなった頃のマクラーレンの速さ、これはずば抜けていました。jgp.jpg
TOYOTA トゥルーリ選手の日本GP用ヘルメット
今回のGP、「抜きどころが少ない鈴鹿でオーバーテイクのオンパレード」のようなことを実況の塩原アナが言っておられましたが、早いチームが予選の天候のせいで後方グリッドに沈み、そして桁違いの速さを見せたこの2チームのアロンソ、ライコネンによるオーバーテイクがほとんどでした。
今シーズンをにぎわしてきたマクラーレン、ルノーの速さは鈴鹿という難コースも手伝って他のチームとの差が浮き彫りとなったグランプリでした。ジャパンパワーはと言うとまずはTOYOTA。ラルフ選手がポールポジションの優位性を使ってガソリンが軽い状態で逃げるだけ逃げての3ストップ作戦。レース序盤のモントーヤ選手のクラッシュによるセーフティーカーが出た影響で作戦がくるい思ったような結果が出なかったと思います。後は少し予想していたより気温、路面温度が上がり終盤選んだタイヤがきつかったかな!?一方BARホンダはと言うとバトン選手、序盤の作戦は悪くなく、終盤フィジケラ選手とのラップタイムが若干悪かったことから自分は勝手にバトンはガソリンをたくさん積んで1ストップかな!?なんて思い始めフィジケラ選手が2回目のピットインを行いこのまま行くとBARホンダ、バトン選手の初優勝も・・と思ったその時、残念ながらピットインして給油。けっこうショックでした。
佐藤琢磨選手については、そうですね、色んな意味で焦ってしまったのかな!?今まで鈴鹿は全戦入賞している彼ですが、ポイントを取れば評価に値した過去と今の彼では立場も違うしプレッシャーもきついのは確かです。チームメートとの差がこれだけつけられてしまった今年、来年のシートの問題もあり彼の心中は穏やかではなかったはず。スタート直後の1コーナー。後方からクルサード選手がロケットスタート。あっという間に佐藤選手を抜き去り1コーナーへ。スタート直後の1コーナーはどのレースでもそうなのですが、誰かがとてつもなくいいスタートを切ったり出遅れたりすると、普通にスタートが切られたときよりある1部分だけ車の密度が上がり接触を生んだり、またF1の様なエアロダイナミクス(空力)を利用して走る車では乱気流が起こりフロントのダウンフォースを失い止りきれなくなったり曲がりきれなくなったりしてしまうのです。今日の佐藤選手はスタートにかけていた部分もあると思いますから今述べた様な内容と彼が少し1コーナーのブレーキングを遅らしたことによるコースアウトだったと思います。このコースアウトが彼の焦りをもっと増加させトゥルーリー選手とも接触をしてしまってハチャメチャなレースになってしまいました。我々、メディアが勝手に彼に対する期待を大きくして彼を苦しめていた部分もあるのでしょう。次の最終戦は吹っ切れてもっと伸び伸びとした彼の走りに期待します。
最後にフェラーリブリヂストン。こんなに苦労をしているミハエル選手を見たのは初めてです。水曜日に彼とフットサル(ミニサッカー)を楽しんだのですが、そのときもレースに対する質問はNGでした。鈴鹿での苦戦を彼は予想していたのかもしれませんね。土曜日の夜、鈴木亜久里さんがミハエル選手に今何が悪いのか?と質問したらしいです。その時彼は全ての要素がライバルに対して少しずつ負けていると答えたらしいです。近代F1では去年あれだけ強かったフェーラーリでも今年こんな事になってしまうのですね。最後にブリヂストンタイヤ。F1鈴鹿でブリヂストンタイヤが負けるのを初めて見ました。普段GT選手権でブリヂストンタイヤを使っている僕はけっこうショックを受けました。タイヤが悪いのか!?車なのか!?僕たちにはわかりませんが最終戦でこの借りを返し来年につなげてもらいたいと思います。頑張れブリヂストン!!
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