レーシングドライバー　脇阪寿一 OFFICIAL BLOG

ニュルブルクリンク24時間耐久レース　～兵どもが夢の跡～

何なんでしょう、この静けさ、そして寂しさ。

今はＴＢＳラジオ、モータースポーツＤｉｇの録音を興奮が冷めやらぬ間にするためホテルでＴＢＳからの電話を待っているところです。

今週の出来事を日本の皆さんにも少しでも多く伝える。

それも１１の仕事です。

正直、昨日はあまり眠れませんでした。

ホテルの最上階から見るGreen Hell（緑の地獄）その言葉が似つかないぐらいの静けさがそこにあります。

広場のゴミを拾う人たちは見えますが、他は何もありません。

22万人と言う人が押し寄せたここニュルブルクリンクも一晩が過ぎ・・・・普段の顔に。

先週の日曜日にニュル入りし、日が経つにつれて本戦が近づいてくる興奮と期待、緊張と責任感、そしてそれに相反する寂しさを感じていました。

感じていたのはこの事だったのでしょう。

1年に1回のこの戦い。

それぞれ色々な場所から兵どもが、Green Hell、ライバルまたは自分と闘うためにここニュルに集まります。

車、顔、すべての参加者を理解しているわけではないですし、会話もしたわけではありませんが、24時間を戦え終えれば、すべての参加者は戦友であり同士です。

そんな彼らと別れる寂しさがあります。

昨日表彰式でよく耳にした言葉。

「また来年会いしましょう。」

僕もそのように思います。

来年もこの場所に帰ってきたい。

今年みたいにニュルに行きたいではなく、ニュルに帰ってきたい。

そのように思わせる、言わせる何かがここにはあります。


今度はあの大きなノルド・シュライフェのトロフィーが欲しいな。

ヨルグ・ミュラー、アルグスト・ファルファス、ウベ・アルツゥエン、ペドロ・ラミーに嫉妬です。


最後に「ありがとう。」

GAZOO Racingのみなさん、本当にありがとうございました。

このニュルブルクリンクの戦いをみなさんとご一緒できたことで、ドライビングはもちろん人として大きく成長させてもらいました。

ただただ感謝です。

また、ここニュルにはおられなかった今までの3年間を支えてくださった方々にも「ありがとう。」です。

皆さんが創り上げてきたこの大きな土台に立たせていただき、最高の経験をさせていただきました。

この経験を一つの思い出だけにすることなく、必ず日本のモータースポーツのため、車の楽しさを伝えるために頑張る事を誓います。



最高の相棒

2001年から今年の2010年まで僕の世話をしてくれていた、また、してくれている最高相棒2人。

飯田章とアンドレ・ロッテラー。

僕のレース人生で彼らは本当に特別な存在です。

そんな彼らと共に戦えた幸せも最高でした。

レース後の章の

「ありがとう。また一緒に戦えたな。」

には・・・・・・けっこうきましたわ！！

大嶋はこれからどんどん成長していくでしょう。

木下先輩。

19年連続と言う素晴らしいここニュルでの経験を御指導いただいありがとうございました。

ハーネさんもクルンバッハさんもここの伝統を感じさせて頂きありがとうございました。


こら～～～！！クリスチャン・アブト！！

酔い過ぎやぞ！！

君はアウディーや！！



ほんとうに、ほんとうに

ここに居れてよかった。


それでは日本にもどります。

20:15

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