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2004Racing Report

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Round4 十勝スピードウェイ

脇阪寿一

2004全日本GT選手権
第四戦

7月17〜18日、北海道・十勝インターナショナルスピートウェイにてGT選手権第4戦が開催されました。ここ十勝でのGT選手権開催は初めてとなります。ドライバーにとってはプライベートテストや他カテゴリーでの走行経験はあるものの、最新マシンの走行データが少ないことから、金曜日からのテスト走行など全てのセッションがより重要なものとなります。この日(7/16)も気温29度を超え、暑い週末となりました。
NO.6 エッソ ウルトラフロー スープラの脇阪寿一・飯田章組は、午前、午後の2セッションともトップタイムをマークし、第4戦へ向けいい滑り出しとなり、ピット内にも勝利のムードが漂います。

第4戦が開催される十勝は日本でもっともフラットな起伏の少ないコースレイアウトで、中低速コーナーの多いサーキット。グランドスタンドからはほぼコース全域が見渡せます。このため周回距離は1周約3.4kmと短く、決勝は89周となります。

脇阪寿一7月17日(土)
予選1回目は11:00スタート。気温29℃・路面温度38℃。
強い日射しの中、500クラスの占有時間から始まり、開始から10分後には各マシンがコースイン。No.6も早々と1分14秒台をマークし、順調にタイムを縮めます。予選2回目は予定通り15:00にスタート。気温はさらに上昇し32℃・路面温度は45℃と厳しい戦いとなりました。最初の混走20分では気温が高いこともあり、各マシンなかなか1回目のタイムを超えることができません。300クラスの占有時間が終了し、いよいよ500クラスの占有時間に突入。しかし開始から3分ほど過ぎたところでNo.88号車がマシントラブルでコース上に停止。マシン回収のため赤旗中断となります。残り13分のアナウンスの後、予選再開となり、最初にトップタイムをマークしたのはNo.12。1回目の暫定ポールを獲ったNo.22がアタックにはいるが、14秒280と12号車を超えることができずに戦いが白熱します。残り3分を切り、ニュータイヤを温め終わったNo.6・脇阪寿一がタイムアタックに入るが14秒398とわずかに及ばず、最後のアタック1周にかけます。しかしクリアラップを取ることができず、ヘアピンコーナーで前を行くマシンがガス欠による急な失速をしたため、接触を避けるべく単独スピンしコースアウト。ガードレールにノーズをヒットし、そのままコースサイドにマシンを止め予選終了となりました。これにより予選5番手となり、クラッシュにより破損したノーズ部分修復が急ピッチで進められ、決勝での巻き返しに賭けることとなりました。


脇阪寿一7月18日(日)
朝のフリー走行が終え、予選で破損したマシンのバランスをチェック。
結局フロントカウルとラジエーターの破損で済んだため、決勝への影響はほとんど無いことが確認されました。14:00にローリングスタートで決勝の火蓋が切られました。気温30℃・路面温度46℃と厳しい暑さが続きます。スタートドライバーは飯田章。スタートで一つポジションをアップし4番手。3番手にも襲いかかり、オープニングラップから順位争いが白熱します。しかし2周目、ホームストレートで並びかけ1コーナーの飛び込みでタイヤをロックさせ、コースアウト。自力でコースに復帰するも、6番手まで順位を落とします。前を行くNo.36とのギャップはコンマ5秒。ジリジリとその差を詰め、33周目には0.133秒まで詰め寄ります。流れが変わりだしたのは35周目。4番手を走行するNo.12がミスし、No.36がそれを見逃さずパス。No.6も続いてNo.12をパスし5番手に浮上。翌週の36周を終えいち早くピットインしドライバー交代、タイヤ交換、給油を済ませ37秒9でピットを後にします。他マシンがピット作業を終えていない状況では、11番手でコース復帰。翌週から続々と各マシンがピットインし、48周目、最後までピットインを遅らせたトップを快走中のNo.36が作業にはいり、No.6との順位に注目が集まります。その間、2番手のNo.3、3番手のNo.6は16秒台での走行を見せますが、僅かな差でNo.36はNo.6の前にコース復帰。この時点でトップから、NO.22、NO.3、NO.36、NO.6の順。しかし早めのピットインによる燃料計算から、続いて猛プッシュをすることができず、ポジションキープをしながらの燃費走行を続けます。無線でGOサインが出されたのは残り15周を切ってからでした。トップとの差が73周を終えた時点で10秒弱。74周目、No.36をようやくパスし3位に浮上。今度は2番手走行のNo.3との差を確実に詰め、87周目にはその差1秒284。88周目の最終コーナーで真後ろにつけ、最終ラップホームストレートでアウト側から横に並びます。1コーナー飛び込みでラインを交差しインにつけ、No.3の前にでます。脇阪の追い上げはトップにも迫る勢いで、最後まで前を狙いラスト14周で10秒以上縮めその差0.686秒まで追い上げますが僅かに届かず2位でフィニッシュ。開幕以来2度目の表彰台を獲得しています。また、シリーズポイントランキング上位陣の第4戦戦線離脱により、トップNo.39との差は6ポイント。シリーズチャンピオン獲得に大きく近づいた第4戦となりました。 




脇阪寿一コメント
「今回はレース中も細かなミスもいっぱいあり、運の悪さもありましたが、そのマイナス面をチームとドライバーで上手く乗り越えられたと思う。第4戦で表彰台を獲得できたことで、ランキングもトップと6ポイント差まで追いつき、ようやくチャンピオン争いに戻ってこられた!!という感じですね。後半戦を考えると、ウェイトハンディなど含め、勝てる状況だと思うので期待して欲しいです。」



※レポートに掲載している写真は"Nikon COOLPIX5700"を使用しています。


 
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