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JGTC Rd.1

●JGTC Rd.6 REPORT

今回は、開幕前からウチのチームが標準を合わせてきた茂木。 
去年の茂木戦、予選では僕が4位、服部さんはポールで、決勝3位とダンロップタイヤにとっても相性が良いわけです。

金曜日、フリー走行では、いつも通りの流れで進んでいったけど、今回がいつもと特に違う点は、前のタイヤテストで良いモノが開発され、今までテストを進めてきたモノを結集したタイヤを投入してる事。 毎回、ダンロップもチームも凄いスピードで開発を進めてくれてるけど、今回のタイヤに対する期待は大きい! 実際、この日も色々とテストをしたけど、今までよりも耐久性も上がっていて、レースには強いと思ってた。 最近のレース展開は全体的に追い上げ傾向の方が結果が出てるのが多いし・・・。

土曜日、予選。 今回もアタッカーは服部さん。 午前のセッションでは、予想以上に気温が上がらず、逆にちょっとタイヤのグリップを得られなかった様で・・・。 その後、僕が基準タイムを出す為に1周だけ周回。 今回の茂木はレースになると抜きにくいサーキットなんで予選順位が非常に重要で、金曜日に僕がロングランもしっかり出来ていた事もあり、いつもの様にガス満タンなどのチェックもせず、タイヤの良い状態で予選最後のアタックに備えたセッティングを服部さんで探す事にした。 そんな流れでこの日の僕のお仕事は1周! 午後は気温が上がり、セットも進んで、みんながタイムアップ出来ない中、大幅に順位を上げれる可能性もあったけど、最終コーナーでタイムロスしたのが響いたみたいです。 それに基本的に他車は気温が低い時にタイムを出してるし仕方ない。 服部さんは凄く残念がってたけど、ちゃんとセットも進めれてたし、この時からレースは楽しくなると思ってた。

日曜日、決勝。 今回は僕がスタートをする事に・・・。 燃費やドライブスタイルなどからチームも一度試してみたかったんやと思う。 僕としてはレースの展開の仕方は少々変われどレースに対する気持ちは変わらないし、とにかくチームから求められてる事に応える様に集中した。 スタート直後はとにかくクラッシュに巻き込まれない様に注意して大事に行くつもりが、3つほどポジションアップ出来た。 これは各ドライバーが互いにそれぞれのキャラクターを意識し過ぎた結果の隙間を僕が使えたんやと思う。 #37琢弥さんはスタート直後からの猛プッシュが凄く、周りのドライバーは色々と警戒してる、#39ドミニクなんかは完全に引いてる様な感じやったんで、僕は琢弥さんが取るラインの逆を1コーナーから3コーナーまで取った、その結果・・・。 あと、5コーナーで#64アンドレの前に出たけど、その後、彼には注意した。 彼はまだタイヤマネージメントなんかより、とにかく前にいる車を・・・って感じのイケイケでしょ! 変に突っ込まれるのが恐かった。  その後、この抜き難い茂木で結構抜いて行けたのは面白かった! 見てると結構プッシュして走ってる様に映ったと思うけど、あれでもタイヤの事を考えて抑えてたんですよ! バックストレートが抜き所としては一番やったけど、ハイスピードでリスキー、相手もストレートエンドを警戒して、ヘアピンのブレーキを突っ込まずクリップを奥に取り立ち上がり重視で走る様になる為ヘアピンで上手く抜けたケースが多かった。 相手がスープラとGT-Rなんも良かった。 NSXやとヘアピン前のV字コーナーが速く、上手く相手を追い込んでいけないんで・・・。 その後、僕からの交代もスムーズに行えたけど、ちょっとピットインのタイミングは悪かったのが残念。 その後、服部さんが後半に向けスパートしようとした頃に電気系のトラブルでピットイン、リタイヤとなった。 ここで詳しくは書けないんやけど、服部さんはトラブルが出始めた頃から凄く厳しい状況で乗ってて、もっと早くピットインしてもおかしくなかったのに最後まで諦めないで走ってくれた。 あれだけのベテランであんだけ気持ちで走ってくれる人はいない! 今回はポイントも獲れんかったけど、今までにない攻めるレースが出来た、これはダンロップタイヤの開発、チームの車作りの進歩の証明やと実感しています。 自信にもなった反面、近付いたからこそ解る差を感じた1戦になりました。

 

薫 一

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BBS Racing Shigekazu Juichi