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BBS Racing Shigekazu Juichi
 
 

●JGTC Rd.2 REPORT

 開幕戦TIで入賞を逃すという辛酸をなめたCarNo.6脇阪寿一、飯田章組エッソウルトラフロースープラ。
この第2戦富士は昨年ポール・トゥ・ウィンを飾ったレースでもあり、巻き返しが期待された。
 ゴールデンウィークということもあって、予選日から2万8900人の観衆を集めた富士スピードウェイ。
午後は気温が上がることが予想されたため、午前中の予選1回目から各車積極的にアタックをし、
脇阪寿一の駆るエッソウルトラフロースープラは1分24秒303、全車中唯一のコースレコードを
マークして 2年連続のポールポジションを獲得した。

「今回は本当にポールポジションがとりたかった。ゴールデンウィークのレースには、いい想い出がある(脇阪自身は昨年、一昨年と連続ポール・トゥ・ウィン)のと、明日の決勝日はとても多くの観客が集まると聞いているので、その中で一番前からスタートできるのは、ドライバー冥利につきます。」寿 一  



 決勝入場者数5万3000人、レースウィーク3日間トータルで8万6700人という大観衆が集まった
富士スピードウェイ。観客の興奮が絶頂に達した午後1時45分、シグナルがグリーンに変わり
500キロレースのスタートが切られた。

「決勝はおそらくauセルモスープラ(Car No.1)との一騎討ちになると思う」寿 一

という言葉通り、序盤は脇阪寿一と立川祐路のトップ争いとなった。
 32周目、デンソーサードスープラが白煙をあげ、コース上でストップしたことにより、
セーフティーカーが導入された。

 この間に各車一斉にピットイン、エッソウルトラフロースープラも脇阪から飯田章に交替。
しかし、ピットアウトする際にちょうどピットインをしてきたARTA NSXと交錯してしまい、
軽く接触。 左フロントを損傷したものの走りに影響はなく、飯田はトップの竹内浩典(au)を追った。
 しかし、ここでトップ争いに割って入ってきたのは、服部尚貴の駆るCarNo.76マクラーレン。
再スタート後飯田をかわし2位に。

 そして48周目再びセーフティーカーが入り、その再スタート直後の52周目、ヘアピンコーナーで
マクラーレンとエッソウルトラフロースープラが一気にauを抜き去り、スープラ2台とマクラーレンの
三つ巴のバトルとなった。 60周目、マクラーレンのタイヤが突如バースト。
 さらに同じ周に、飯田章に対してピットロード上での危険走行というペナルティストップ30秒
が課せられた。

  「章のペナルティはドライバーからはミラーに写らない範囲だったし、メカニックの頭の中のタイミングでは交錯しないで先に出られると思ったんだろう。 でもメカニックがGOを出してもエンストできないし、ドライバーがクルマを動かすには時差が生じる。そういうほんのちょっとした運のなさなのでしょうがないと思う」 寿 一


 それぞれの思いはあるが、30秒というベナルティはゴールデンウィーク2連勝を狙う
エッソウルトラフロースープラに重くのしかかった。
しかし、飯田章から再びドライバー交替をした脇阪寿一、そしてチームは決してあきらめなかった。
 ペナルティで8位まで順位を落したものの106周、 残り8周の時点で3位に浮上。

 さらに2位のドミニク・シュワガーの駆るNSXのテールに食らい付き、ついにファイナルラップ、
114周目のサントリーコーナーでかわし2位。 
 最後の最後まで激しいバトルの末、2位でフィニッシュした。

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