J Style BLOG:レーシングドライバー脇阪寿一、薫一選手のブログ

天候雨。朝のフリー走行もブレーキの問題があり道上選手のみの走行。決勝に不安は残るがしょうがない。スタートドライバーは道上選手。僕が2番手で荒選手が3番手。それぞれ2スティントずつ計6スティントで1000Kmを走りきる予定です。雨の降りしきる中スタート。
スタートポジション7位から6位に順位を上げ走行。途中、雨が弱まりペースが上がらず10位ぐらいまで順位を下げました。レースも2時間が過ぎようとするときにオールージュを抜けたストレートエンドで多重クラッシュ。このコースはスピードが半端じゃないせいか車の壊れ具合も半端じゃないです。車の撤去と同時にガードレールの補修、溶接までするためかなりの時間を費やします。

セーフティーカーが導入されそのタイミングでピットイン。道上選手から自分に交代。
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路面はまだウエット状態にもかかわらずドライタイヤでコースイン。これにはまいりました。コースも車も経験不足の僕に濡れている路面をスリックタイヤ。幸いセーフティーカー先導のため数周はゆっくりと完熟走行みたいにコースを走れたのですが、逆にせっかくタイヤウォ―マー(ピット内でタイヤを適温まで暖めておく装置。日本ではフォーミュラ日本、スーパーGTとも使用禁止。F1はOKですよ。)で暖めたタイヤが冷えてしまいグリップしなくなりました。いざ再スタート。童夢のS101はブレーキに問題を抱えておりさらにフロントタイヤのウォーマップ性能が悪くスタート直後はフロントタイヤがグリップしません。この悪条件のなかレースを乗り切ることを与えられたミッションと考え自分の力、経験を出し切りがんばりました。幸いコースは徐々に乾きだしペースも上位と同じレベルにまでなりポジションは5位まで上がりセーフティーカーのタイミングで荒選手に交代しました。
荒選手は僕よりワンランクハード目のタイヤでコースアウト。するとまたもやスパウェザー。霧雨が路面を濡らしました。ピットアウトしてすぐにもらい事故に合い緊急ピットイン。その後もペースがライバルよりも1周20秒も遅く、完全にタイヤ選択をミスしました。その後のセーフティーカーのタイミングでピットイン。僕がつけたタイヤと同じ物に付け替えピットアウト。しかしコンディションはさらに悪化しラップタイムが上がりません。次のルーティーンピットでようやくインターミディエートタイヤ(レインタイヤの浅溝)を選択。ようやくペースも上がりました。このタイヤを着けるまでの荒選手は本当に大変だったと思います。ご苦労様です。
そうこうしているうちに上位陣のリタイアもあり8位ぐらいまで下がっていた順位は4位まで上がり3位の車を猛追。僕と道上選手は上位3台に呪文をかけリタイアを促しましたが義務時間の6時間を過ぎたところでチェッカー、表彰台を逃しました。
言い訳ですが・・・・・。まずブレーキに問題を抱えておりこれでは3人とも走れません。あと、セーフティーカーが出たときのピットインのタイミング。これはレースが終わった後から聞いた話ですが、日本と違いセーフティーカー中にピットインするとピットロードの出口が必ず次の周にセーフティーカーが通過するまで閉められてしまうとのことです。要するにセーフティーカーが出ているときにピットに入ってしまうと丸1周損をするということです。僕たちは合計で4回セーフティーカー中にピットに入りました。ということは簡単に計算して4周損した計算になります。これは致命的ですよね!!もう少し状況に合わせたタイヤ選択と共にレースマネージメントをしっかりしてもらわないと。セーフティーカーの導入の際のルールはルマンとも違っていたそうですが、やっぱり悔しいですね。これらが無ければおのずと決勝結果は・・・・・。
そうです。そうなんです。しかもブレーキに問題を抱えていてこの結果。童夢S101の潜在能力は凄いような気がします。レースの組み立て、これからのTESTでの問題解決しだいでは凄いことが見える気がします。ホンダのエース道上選手、去年のルマンチャンピオン荒選手と共に僕の夢、野望は広がります。

これから問題解決のためフランス、ポールリカールサーキットへ向かいます。日本ではフォーミュラ日本第2戦鈴鹿で井出選手が優勝したそうで、おめでとうございます。
投稿者 Juichi : 17:38 | トラックバック
今日は朝から雨。いわゆる“スパウェザー”朝の1時間のフリー走行も赤旗などで走行僅か4周。なんせピットロードがバスストップシケインからミルサンヌというF1で使う1コーナーを越えてオールージュ先まで続くのでピットレーンリミッター(ピットロード速度制限のための速度制御装置)を使ったままピットに入るわけですが、ドライバー交代をするだけでかなりの時間を費やすコースレイアウトとなっていてそう言うことも害して走行時間がありません。
これはしょうがない。初めてのスパで走行チャンスが少なくレースに向けて不安な気持ちも少しありましたが、走行コンディションは違うとしても3人の中でのベストタイム、総合5番手には自信がつきました。この後行われた予選は道上選手が担当し総合7番手。最近、予選をしないレースは無かったですがこのプロジェクトでは新参者ですし経験の無い自分では仕方が無いと思います。決勝で安定かつ速いラップを重ねて認めてもらうしかないでしょう。でもまずは経験を積むことが大切ですしそれが新鮮で今は本当に楽しいです。明日の朝のフリー走行も20分しかなくしかもTEST項目があるため道上選手のみの走行となるでしょう。と、いうことは寿一史上初わずか8周で初経験のスパでレースに挑むこととなるでしょう。条件は厳しいですが何とかレースで自分の存在、力をアピールしたいと思います。でも、ミスは禁物です。
投稿者 Juichi : 16:52 | トラックバック

スパ走りました!!オールージュ駆け上がりました!!色んなトラブルやらで時間が押してしまい、しかも3人が乗るため効率が悪く結局4周しか出来ませんでした。でも、日本に来た外人ドライバーやF1ドライバーが口をそろえて言う“世界で一番美しいサーキット”スパを走りました。これは結構、感動ものです。
初めてのサーキットのわりには自分のリズムに合っているのかさほど違和感はなく4周の割にはコースを知ることができ明日からが楽しみです。
僕の走行が終わると場内放送でなにやらJuichi Wakisakaがなんてらとフランス語で言っておりそれを聞いたのか何なのか昔毎日のように大阪で遊んでいた悪友、当時フォーミュラ日本とF3に乗っていたマークグーセンとリストビルタネンが柄の悪い日本語を話しながら飛んできました。僕にとってこれは最高のプレゼントで本当に懐かしく嬉しかったです。
あと、日本とヨーロッパでモータースポーツ文化の違いを感じた点をここで一つ。今回のスパ1000Kmの前座レースでクラシックカーレースがあるのですが、これは‘古いレーシングカーなら何でも来い’というようなレースで昔雑誌やそれこそあのスティーブマックウィンの映画”栄光のルマン“に出てきた様な車が30台ぐらいエントリーしていました。

しかも、その大半のマシーンが全開走行!!これは日本では考えられません。日本だとイベントに1台や数台のヒストリックマシーンが出てきて、それこそ止まりそうなスピードで数周走って終わり。こっちでは全開走行でレースをし、しかもレースですから時には接触もありなわけで・・・・。まねできません。日本では昔、鈴鹿サーキットのイベントで古いF1を走らせたN氏が最終コーナーでスピンクラッシュしていましたよね。これはN氏が悪いといっているのじゃ無くヨーロッパとはタイヤを含め車の保存状態が違うのでしょうね。日本のモータースポーツ文化はこれからです。みんなでモータースポーツを文化にしましょう!!
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昨日の夜中スパに着きました。昨日は夜だったのでいつものヨーロッパの田舎町の町並みたなと思っていました。時差ぼけもあり目覚めたのが朝の6時半。日の光に誘われて窓を開けてみるとそれはもう最高の景色でした。今まで訪れたヨーロッパの町で一番好印象。それから散歩したり買出しをしたりしているうちに気づいたのはフランス人と違ってベルギーの人は親切。同じフランス語圏内でもこれほど違うのかと思わされました。11時に他のドライバーと待ち合わせをしていざサーキットへ。
入り口を通り抜けまず目に入ってきたのがスパ名物“オールージュ”テレビで見るよりはるかに急勾配で驚きました。ピットに行ってみると我がDOMEチームはオールージュの入り口付近にあり、あれ、たぶんサインボード(F1とかでもピットから走行中のドライバーに出しているボード)を出すときオールージュに向けてアプローチをする車にサインボードが当たるんちゃう!?ほんま、どうするねんやろ!?
ピットの探索もほどほどに、今度はドライバーの装備品(レーシングスーツ、ヘルメット、グローブ、シューズ、インナースーツ等)やライセンス、国際レース出場許可書を持ち受付へ。国内だとチームマネージャーが全部やってくれることですが、ここは勝手が違う海外。出来ることは全部自分でやります。明日からは公式スケジュールに入ります。3人で乗るわけですから、限られた時間で車をセットアップしいかにコースを覚えることが出来るかが勝負になってくると思います。精一杯がんばります。
明日よりベルギーに行きます。週末に行われるスパ1000Kmに童夢S101で出場します。これはルマン24時間の前哨戦みたいなものでコースも走ったことがないし、車や体制的にもまだ準備万端とはとうてい言えませんが、レースに出場して得られる経験やデータは貴重なものとなると思います。
投稿者 Juichi : 23:45 | トラックバック
今日は久々にレインコンディションを夢中で走った。若いころ、まだレースをはじめた頃は練習になると夢中で走ったものですが、最近は経験があるのか!?車が壊れるリスクを嫌うのか!?あまりレース以外でおもいっきり走った記憶がない。
昨日のTESTではトラブルから走行は残り10分のみ。今のスープラの置かれている状況を考えると雨だから走行を見合わそうというような余裕はなかった。9時30分に真っ先にコースに飛び出し色々な項目のTESTをこなしました。そのTESTを行った過程でTOPタイムが出せたことは正直うれしかった。去年の後半はウエイトの問題もありましたが、最近あまりタイムボードの一番上にESSOが来てなかったようにおもいます。やはりTOPをとるということは応援してくださるファンの方々に安心してもらえるし、スタッフのモチベーションが上がります。正直、05スープラの戦闘力はまだまだ劣っていると思いますが次の富士には皆さんが喜んでもらえるようなレースができるようがんばりたいと思います。
投稿者 Juichi : 18:38 | トラックバック
ただいま、日本に戻りました。帰りは荒選手と一緒でした。去年のルマンでの話をしてもらいながら今年に置き換え初めてのルマンをシミュレーションしていました。今日は来週末のスパ1000Kmに向けて日本人をアピールすべく髪を真っ黒にしてきます。あと、留守にしていた分の打ち合わせをすまし夕方から毎年恒例のオートスポーツ3メーカエース対談があります。TIでの結果を受けての取材のため少し行く気がしませんが行ってきます。この模様はいつかのオートスポーツでチェックしてみてくださいね。
投稿者 Juichi : 12:35 | トラックバック

スーパー耐久、ファルケンタイヤのTESTのため合流が遅れていた荒選手が今朝ポールリカールに到着し晴れて三人そろいました。荒選手は去年のルマン24時間のウイナーですからチームにとっても僕たちドライバーにとっても最高のアドバイザー兼ドライバーになってくれることでしょう
今日のTESTメニューはまず、タイヤTEST、セミオートマ(いわいるハンドルの後ろで指でシフトアップ、ダウンするシステム)のセットアップ、エアロダイナミックスのTEST、ロール合成のTESTなど本番に向けてしなくてはいけない事がたくさんあります。午前中、僕の走行中にストレートで左リアのホイルがゆるむトラブルが出ました。時速300Kmを超える領域でホイルがゆるんだ経験が初めてでこれにはかなりびびりましたね!!心の中で“殺すきか!?”って叫んでしまったぐらいです。このレースはとにかく速度領域が高い。こういった環境の下でも冷静に起こったことに対応し車をコントロール、さらには正しいインフォメーションをチームに報告できる力を養わなければなりません。本番まで時間はありません。一つ一つが勉強になります。
明日の飛行機で日本に戻ります。

ナイトセクション走りました。コースもさほど覚えてないのですが、結構真っ暗で余計なものが見えない分集中することができコースを覚えるのが早くできたような気がします。

今はスポンサーロゴとかが張られていますが、昔のドライバーがヘルメットのシールドの上の部分にテープを張ってシールドの見える部分を少なくしていましたがこれに関係あるのかな!?マンセルなんかはほとんど隠れていましたよね。明日はポールリカールのTEST最終日、朝からがんばります。おやすみなさい。



3月31日木曜日 (日本は4月1日0時57分)
フランス、ポールリカールサーキットにいます。童夢のルマン24時間のプロジェクトでTESTにきています。かなりの強行スケジュールのためメカニックが作業に追わればたばたしていて僕はシート合わせをするためにメカニックの手が空くのを待っています。この暇な時間を有効活用するため横で道上龍選手が執筆活動を始めたため、それに影響され日記を書くことにしました。

今回はルマンシリーズの合同TESTでルマン24時間に出場するたくさんのチームが来ています。このポールリカールサーキットはそれこそアラン プロストなどがF1に出ていた頃にはF1グランプリでも使用されていましたが、今は完全にTESTコースとなっています。そのためTESTに対しての設備は万全でまず、TESTで使用しているチームの機密を守るため関係者以外は完全シャットアウトで完全にコース全体を覆っているフェンスからは誰も入れませんし何も見えません。今朝もあの音だと多分TOYOTAですが、F1チームがTESTしていたため僕たちの搬入はTESTが終わった14時まで待たされました。後はPIT、TESTがしやすい造りになっているしモニターで全コーナーを追えるシステムになっています。コースはコースアウトするとグラベルに摩擦係数が高いアスファルトが敷き詰められており(下の画像)、コースオフしてもたいがいはぐラベル上で止まりマシーンにダメージ出なくなるコースになっています。タイヤは多分ギタギタになって終わると思いますが・・・・。車が壊れるよりはましでしょう。最近のFIAの指導がそうなっていて日本では新しい富士や鈴鹿のスプーンコーナーや130Rがそうなっていますよね。
(摩擦係数が高いアスファルト)
そろそろシート合わせしてきます。