JS Style BLOG:レーシングドライバー脇阪寿一、薫一選手のブログ
我々はレースで成績を残すと同時に速い車を造るという重責を担っています。
それは観客もいないサーキットで車1台を使い淡々とテスト項目をこなし先行開発をしていくというようなレースとは対照的な地道な作業です。車を走らせてはミーティングといいう作業の繰り返しの中でスクープが生まれました。
発表します。
2007年度トヨタ自動車がスーパーGTにおいて使用する車はヴィッツ!?
これ、5月16日のスポーツ新聞1面の見出しね!!
あまりにも大きな出来事ですから、文章を読んでもらった最後に種明かしをすると次回サーキットで殴られそうなので最初に言います。恥ずかしながら夢をみました。
それはワールドカップ日本代表メンバーが発表になる15日の前の晩です。ジーコ監督が選手名を読み上げていく中で最後にサプライズ人事、読みにくそうにジュウ?イチ ワキザカ。駆けつけた記者からは「ウォー」「誰!?誰!?」僕は鈴鹿開発テストで車を走らせていたため発表になった瞬間は知らず、TRD開発チーフの湯浅氏から無線で「寿一さん、代表に選ばれました。」との報告。車を降りると普段はレースのことを取材する東京中日新聞の方々や見慣れぬ記者の方々でごった返していました。
そのまま、記者会見を自然に行ったわけですが、なぜか後ろにはテレビで見慣れた“キリン”や“JFA”のロゴが入ったパーテンションが用意されておりその時点で自分は代表メンバーになったと確信したのを覚えています。記者からの質問で「レースとワールドカップとのスケジュールがバッティングしていますが、いかがされますか!?」の質問に頭が真っ白。「それは、せっかく頂いたチャンスですから、TOYOTAさんやチームの舘代表とじっくり話し合いの場を持ち決めたいと思います。」と言いながらも自分としてもレースを取るか一世一代のイベントを取るか迷っていました。そのまま名古屋のTOYOTA本社に報告に行きドキドキしているさなか“リリリリリリ?????ン”と目覚まし。夢であったことに少し!?いや、だいぶがっかりし、少しホットした瞬間でした。
次の日あまりにも諦めきれない出来事に自然に足がスポーツ用品店に向かい、支給されるはずのユニフォームを自分で買いました。今回のワールドカップも自分は残念ながら応援にまわりたいと思います。日本代表の皆さん、精一杯がんばってきてください。僕は4年後を目指して練習に励みます。
| 【GK】 | ||
| 12 | 土肥 洋一 | (F東京) |
| 23 | 川口 能活 | (磐田) |
| 1 | 楢崎 正剛 | (名古屋) |
| 【DF】 | ||
| 2 | 田中 誠 | (磐田) |
| 5 | 宮本 恒靖 | (G大阪) |
| 14 | 三都主アレサンドロ | (浦和) |
| 22 | 中沢 佑二 | (横浜M) |
| 6 | 中田 浩二 | (バーゼル) |
| 19 | 坪井 慶介 | (浦和) |
| 21 | 加地 亮 | (G大阪) |
| 3 | 駒野 友一 | (広島) |
| 【MF】 | ||
| 15 | 福西 崇史 | (磐田) |
| 7 | 中田 英寿 | (ボルトン) |
| 10 | 中村 俊輔 | (セルティック) |
| 8 | 小笠原 満男 | (鹿島) |
| 17 | 稲本 潤一 | (ウェストブロミッジ) |
| 18 | 小野 伸二 | (浦和) |
| 4 | 遠藤 保仁 | (G大阪) |
| 【FW】 | ||
| 13 | 柳沢 敦 | (鹿島) |
| 9 | 高原 直泰 | (ハンブルガーSV) |
| 20 | 玉田 圭司 | (名古屋) |
| 16 | 大黒 将志 | (グルノーブル) |
| 11 | 巻 誠一郎 | (千葉) |
| 111 | 脇阪 寿一 | (一般) |

ほんまに悔しいレースでしたが本当に嬉しいことがありました。僕の決勝グリッドは4番手。スタート前、グリッドに車を並べると何と日産の大応援団が占拠するスタンドのまん前でした。最初僕たちの目の前で“日産!!ドンドン!!日産!!ドンドン!!”って応援を始めるものですから冗談で口に人差し指をあてて“しー”ってうるさいよ!!ってジェスチャーをすると、もちろん冗談で笑いが出るような野次が飛んできました。“おーい寿一、お前はもっと後ろ!!場所、間違えてるぞーーー!!”とか“決勝ではやっつけるぞーー!!”とかその時点でもある意味、今まで無かったですから、他のスポーツみたいな感じにレースもなってきたと嬉しかったのですが、さらにその後、日産応援団から“寿一!!ドンドン!!寿一!!ドンドン!!寿一!!ドンドン!!”って大合唱が聞こえてきました。大勢の人もいましたしなにぶん照れ屋ですから、その場は指揮者みたいなジェスチャーで切り抜けましたが本当に嬉しく涙が出そうになりました。日産の応援席の皆さん、ありがとうございました。あと23号車の追い上げ、天晴れでした。
もうひとつ、今回のレース、子供の多さにびっくりしました。やっぱり子供はいいですよね。何より未来がある。僕たちもレーシングドライバーとして子供たちに夢を与えられているような気になることができ嬉しかったです。子供をつれてサーキットに来られたお父さんお母さん方、大変だったと思います。どうもありがとうございました。次回もお待申し上げます。
あとふたつ、はっちゃん!おめでとう!!やっぱりあなたは凄かった!!ダンロップさん彼にもっともっとお金を払いましょう!!その暁には何かおごって!!
ラスト、章!!復活おめでとう!!昔の章に戻ったね!俺も嬉しい!バトルしていて楽しかったよ!!でも真後ろからはあてて来るな!!ボケ!!
昨日は結果的にはトヨタ勢の1?2で終えましたが、我々のチームにとっては散々なレースになりました。レース中TOPを走り今回も優勝が見えてきた矢先、アンドレから僕に代わるピット作業で事件は起こりました。左フロントタイヤの交換作業をメカニックが行なっているさなか、外したタイヤを地面に置いたときに若干タイヤが動いていました。いわゆる丸いものがグラングランっと動くあれです。コインとかを地面に落とすとグラングランと少し動いた後に止まるでしょ!あれのタイヤ版です。で、そのタイヤをブレーキの減り具合を見に来ていた某ブレーキメーカーのスタッフがとっさに踏みつけて動きを止めてしまったのです。多分、ほって置くとそのうち自然にタイヤは止まったでしょう。基本的には決められたメカニック以外は車やタイヤなどには触れないレギュレーションでチームにドライブスルーペナルティーが出されました。彼はチームからすると部外者です。なぜ、僕たちがペナルティーを受けないといけないのか理解できません。次のレースから僕が他のチームのピット作業しているところに行き僕が何かに触れば、そのチームはペナルティーになるのでしょうか!????????
後もうひとつはアンドレとゼッケン110番のポルシェの接触によって出されたペナルティー。映像を見る限り最終コーナーアウト側にいるポルシェが勝手にイン側を見ずに切り込んできてポルシェの右フロントとアンドレの左リアが接触したもので、ポルシェのフロントとアンドレのリアが接触すると言うことはアンドレの方が前にいるわけで・・・。後ろの車が悪いでしょう!!実は同じポルシェと僕もレース中接触してましって、それはネッツコーナー手前で抜き去った後にネッツコーナー侵入で後ろから突っ込んできて接触し勝手に飛んで行きました。このポルシェはこのレースで何軒もこのような接触を起こしておりドライバーの心理と技量を疑います。ましてや協議団はアンドレの接触によるペナルティーを僕のペナルティーとして僕を呼びつけました。このようなあいまいな運営方法で年々過激さを増しているGT選手権できちんとしたジャッジができるのか不安で仕方がありません。競技長との話し合いの中でレースに対する考え方、環境、取り組み方、ドライバーの立場などの話をさせていただきましたが、少なくても僕の周りにいるレース関係者とはかなりの温度差を感じました。僕たちはレースに命を賭け守るものを守る職業をやっています。協議団側と自分たちともう少し向いている方向が同じになるようにこれからも双方で話し合いを持っていく必要があると感じました。結果的に決勝ゴールタイムに35秒が追加され8位に終わりました。レース終盤、接触の影響かタイヤもブレーキも限界を超えていました。普段150メートル付近でブレーキをする1コーナーも250メーター付近からブレーキをしなければ止まらない状況でした。前半、アンドレががんばりすぎたのかな!?まあ、それはよしとして、飯田選手との楽しいバトルも終わり、前も後ろもいない中で僕は車をゴールに導くためゆっくりとペースを2?3秒落として走りました。結果は3位と信じていました。ゴール後に35秒プラスと聞きました。35秒プラスしたリザルトを見ると1秒差で7位に8号車NSXがいます。アンドレの接触から僕に交代し僕が走りきりゴールしてからのペナルティー。ジャッジが遅すぎません!?もう少し早く出してもらえれば、手負いの車であっても挽回でき6位や7位になれたかもしれない。今の競争の激しいGT選手権に置いてこの1ポイント2ポイントの差はかなり大きいです。本当にもう少し考えて欲しいです。チームはこのジャッジを不服とし日本自動車連盟に控訴しました。でも、次のレースも頑張ります!!前向きに行きましょう!!
投稿者 Juichi : 16:27 | コメント (29) | トラックバック