レーシングドライバー　脇阪寿一 OFFICIAL BLOG

今日は記念すべき、トヨタが誇るFRスポーツ「８６」旅立ちの日です。

豊田社長が目指す車文化の構築、それに無くてはならない車「８６」旅立ちです。

これから彼「８６」が体験してく旅はどんな旅になるのでしょう！？

トヨタ「８６」関係者の方々は、結婚式に出席する両親のように、特別な思いでこの日を迎えた事でしょう。

設計段階から試行錯誤を繰り返したこの「８６」。

色々な秘話があるらしいです。

去年、ドイツのニュルブルクリンクにおいて、GAZOO Racingが耐久レースに発売前の「８６」を使用し出場しました。

GAZOO Racingによる“味づくりの旅”も経験し、満を持してのデビューです。



車を愛する全ての皆様へ

まだまだ若輩者の「８６」ですが、皆さんに育てられ大きく成長していく車だと思っています。

１５年、２０年、長いスパンで、温かく、そして時には厳しく、ご指導のほどよろしくお願いします。




僕はこの「８６」を車社会、モータースポーツにおいて、“今と未来を繋ぐ架け橋”になってもらいたいと期待しています。

トヨタ自動車だけの話ではなく、今の日本の車社会、モータースポーツ界において、大きな一石を投じた車です。

それは、車が移動の手段だけでなく、本来持つ、“車の楽しさ”、“楽しみ方”を思い出させてくれる車。

そのように僕は思うのです。

皆さん、どうぞ「８６」をお楽しみください。


今スーパーGTにおいて、僕の回りには、目を輝かせた子供たちが「脇阪寿一だ！」って、たくさん集まってくれます。

僕は彼らにどれだけ長く、レーシングドライバーとして夢を与え続けられるかを、僕のモチベーションとし、日々頑張っているつもりです。

（子供たちだけではないですよ。大人の皆さんにも、おじいちゃん、おばあさんにも喜んでもらいたいと思っています。ですのでご心配なく・・・笑）

今、この「８６」がデビューして、大人がこの「８６」を楽しみます。

街中に「８６」があふれ・・・。

そして「８６」を操るドライバーの笑顔、“楽しい”を表現するオーラ。

子供たちはそれに触れ、自然とこの車に憧れ、また触る機会、見る機会が増えるでしょう。

そうすると「免許を取って、僕も、私も、あの車に乗りたい！！」「早く免許を取れる歳になりたい！」と、なるでしょう。

自動車業界が直面する問題、「子供たちの車離れ」の解決の糸口が見えてきます。

そして、５年、１０年、時は経ち・・・

彼らが免許を取る年齢になります。

そこには中古車業界をにぎわす車「８６」、今日デビューした「８６」が存在する訳です。

程度によって値段は異なるでしょうが、彼らは１８歳、努力してバイトすれば彼らの手のとどく所に、彼らが子どもの頃憧れた「８６」がある訳です。

もちろんその頃には、彼ら１８歳がまだまだ手の届かない、もっと憧れるスポーツカーをトヨタ自動車は生み出している事でしょう。

それは大人になり頑張って余裕が出れば買えばよい。

如何ですか！？

ですから「８６」は車社会、モータースポーツ界において、“今と未来を繋ぐ架け橋”なのです。

こういった事が続いていけば、そこには豊田社長が目指される、車文化が芽生え根付いていくと僕は考えるのです。

僕はそれを信じ、その方向に進みたい。



僕が、このFRスポーツ「８６」に期待する理由。

色々な「８６」の楽しみ方、その今とこれからを、トヨタ自動車は提案していると言う事。

（提案だけでなく、楽しみ方、その手助けもしてくれるはずです。）

トヨタ自動車の事だけでなく、日本の車文化構築など、業界全体を考えプロジェクトが進められていると言う事。

理由は、まだまだたくさんあります。





会場でも“７つの峠”として７つの提案がありました。



“ドリフト”




こちらは「８６」を使ったドリフトです。

モリゾウさんがダートや雪道で訓練された車がそのまま展示されていました。

会場でも織戸選手、谷口選手がたくさんのお客様を同乗走行。




乗られたお客様は２人のドリフトに感激されていましたよ！

それはそうですよね！

ドリフトの同乗でこの２人が担当する、何と豪華！！



“サーキット”




「８６」ワンメークレースをはじめ、一番安全に「８６」の魅力を感じれる場所“サーキット”で皆様の「８６」ライフをサポートします。

トヨタ自動車の「ワクドキサーキットを走ろう！」もその一つですね。




“RC”（レーシング・カスタマイズ）




「８６」がオーナーの好みになるようなチューニングやドレスアップ。

それのお手伝いをさせて頂きます。




“日本の峠”




ルールを守って走れば、峠は「８６」の楽しさを存分に発揮できる場所。

その景色や色々な“峠”の楽しみを提案できるコンテンツを多数用意するつもりです。




“AREA86”




“大人のたまり場”を全国にご用意します。

「８６」を持ち寄って、語り、楽しめる場所。

もちろん「８６」を整備したり、さわったり・・・。

それはそれは、楽しい場所になることでしょう！

また、色々なメーカーとコラボしたグッズも充実します。




Photoサービス




設置場所はまだお伝えできませんが、そこを通るだけで「８６」の写真を自動で撮影。

自分の走る姿をなかなか自分では写真に収められませんよね！？

これは画期的なアイデア。




“デジタル”




コミュニティーWEBで車同士、仲間同士がコミュニケーションを持てる場を提案。

その他にも、グランツーリスモ５とのコラボレーションで自分のリアルの走りをグランツーリスモ５で再現、そんな事も可能になってきます。

他にも色々できそうですよね。





それぞれが凄い事です。

でも、これはただの提案であって、きっかけ作りのはじめの第一歩です。

本来の願いは、この「８６」は皆さんの慣性のまま、楽しみ方を想像していってもらいたいのです。

買って頂いたオーナーさんが自分の手で「８６」を感じ、自分色の楽しみ方を作って頂く事が願い。

そんなオーナーさんがたくさん集まれば、スポーツカーカルチャーが生まれ、そして、育っていくのだと思っています。






さぁ、お待たせしました。






「８６」のデビューです！！





「８６」の未来に光りあれ！！





「モータースポーツを沢山の方々に知って頂き、楽しんで頂きたい！」

そのために普段より活動している僕にとっては、何にもかえがたき幸せ。

その幸せを背負ってくれる車になってもらいたい、そう期待します。