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2007/6/24

『SUPER GT 第4戦』


SUPER GT第4戦は、日本を離れてマレーシア・セパンサーキットが戦いの舞台となる。亜熱帯の気候ゆえ、日本以上に高温多湿の環境となるだけに、毎年のように思わぬ出来事が起こることも多い。今年は、中でもサーキットの路面舗装修理による変化がレース戦略に大きな影響を与えたといっても過言ではないだろう。予選前日の練習の時点で、新路面とタイヤのマッチングを懸念していた脇阪。今回は、タイトルを争う他チームのライバルだけでなく、賢いタイヤの使い方をも意識した戦いになると思われた。
予選日は、順調に作業を進め、スーパーラップへと進出。常時快調ムードのNSX勢に僅差で迫り、3番手グリッドを獲得。決勝は、タイヤマネージメントを意識し、2ピットストップ作戦を遂行。安定した速さ見せ、トップへも立った。だが、レースウィーク一番の暑さとなった決勝は、セパンへ持ち込んでいたタイヤでのパフォーマンスは十分とはいえない状態。後半から終盤にかけてドライブを担当した脇阪は、限界ギリギリまでタイヤをコントロールしてチェッカー。8位でフィニッシュラインをくぐった。




■6月22日・金曜日 公式練習
金曜日の練習走行はやや曇天模様。それでも気温は32-33℃と梅雨真っ只中の日本よりも蒸し暑い。最初のセッションでは、時折日差しが顔を出す中、No.1 宝山 TOM’S SC430はまずアンドレ・ロッテラー選手がドライブを担当。途中、脇阪がステアリングを握り、最後は再びロッテラー選手がドライブ、タイヤは1セットのみの装着だった。午後のセッションは、午後4時15分からスタート。通常よりもかなり遅い時間帯だが、これはセパンでの決勝スタート時間を意識してのこと。天候はややうす曇の状態。気温は11-2℃下がったに過ぎなかったが、路面温度が平均5℃近く下がったことで、全車ベストタイムを更新した。チームでは、午前とは異なるタイヤチェックを行い、4番手のタイムで全セッションを終えた。
「F1の後、舗装が変わったようで色が以前より黒くなって、路面温度が同じような天候条件でも以前より5-10℃くらい上がってしまいます。オフシーズンにテストし、今回の戦いを想定して持込んだタイヤでは、やわらかい状態です」と走行後の印象を語る脇阪。「どのチームも同じような状況かと思いますが、このあたりを考慮してレースをコントロールする必要が出てくると思います」と週末の展開を予測した。



■6月23日・土曜日 予選
前日よりも日差しが強くなった予選日。気温は前日と似通った状態だったが、脇阪が気がかりにしていた路面温度がみるみるうちに上昇。午前11時から始まった1回目の予選では、気温32℃に対し、路面温度は42℃。さらにセッション中には44℃にまで達する状態だった。

金曜日の夜遅くにスコールが降ったサーキット。コース上に乗ったラバーがこの雨で洗い流されることになったが、それよりもドライバーが気にしていたのは、やはりタイヤコンディションだったようだ。GT300クラスの予選後、GT500クラスの予選がスタート。今回No.1 宝山 TOM’S SC430はロッテラー選手がアタックを担当する。気温、路面温度ともに予選開始時よりも各1℃ずつ上がっており、まさに計測1、2周目がアタックのチャンスとなる。時間の経過をチェックしながら、開始からおよそ10分後にコースイン。ロッテラー選手は、1分55秒200の好タイムで2番手につけた。

アタックを終えたロッテラー選手に代わり、いつもならすぐに脇阪がコースに向かうのだが、今回はピット内にマシンを戻すことに。しばらくして脇阪がコースへと向かい、まずは予選通過基準タイムをクリア。その後はマシンチェック、タイヤチェックなどに時間をかけることとなった。

「アンドレが走行中、マシンの下面を底打ちしていた様子だったので、僕がコースインする前に先にチェックしました。もしスキッドプレートが減っていたら、車輌規則に反することになりますから」と、脇阪は走行後に説明。幸い、スキッドプレートに何ら問題はなかった。

スーパーラップに進出を決めたチームでは、午後4時25分からの走行をすべてロッテラー選手に一任。
夕日が挿す中、8番目にアタックをおこなったロッテラー選手は1分54秒595で暫定トップタイムをマークする。残る2台はNSX。安定した速さとタイヤの持ちを武器にフロントローを奪ったのだが、2番手のタイムのタイム差はわずか1000分の2秒差!悔しさはもちろん否めないが、ライバルとの差をわずかに抑えたNo.1 宝山 TOM’S SC430の健闘が光った。

「路面やタイヤは昨日と変わっていないので、厳しいですが、一方でクルマのバランスがいいので、アンドレもいいアタックができたと思います。クルマは完璧です!」と笑顔を見せた脇阪。しかしその一方で「タイヤのもちが決勝の結果を左右すると思うので、しっかりと作戦を立てないと。うまくタイヤを使ったとしても減ってしまうので、作戦を立ててドライビングで調整する必要があるでしょう。おそらく2回のピットストップは避けられないと思う」と気を引き締めている様子だった。



■6月24日・日曜日 決勝
決勝を迎えた朝。午前11時からのフリー走行は、気温31℃、路面温度38℃とセパンとしては控えめな暑さ。だが、観客を乗せた観光バスがコース上を周回する“サーキット・サファリ”を実施している間に強い日差しが戻り、気温35℃、路面温度は46℃にまで急上昇した。

決勝時の気温、路面温度を想定したチームでは、2ピットストップ実施に向けたシミュレーションを着実に行い、フリー走行を終了。
「今回は、タイヤが路面に合わず、厳しい状況です。でもその中で自分たちのベストを出し尽くし、いいパフォーマンスを見せたいですね」と脇阪は決勝を前に意欲を語った。

決勝を迎えたセパンサーキットの気温は34℃。だが、路面温度は48℃と厳しいコンディションとなる。さらに午後4時、フォーメーションラップでポールポジションを獲得したNSXがマシントラブルで戦線離脱。レースはトップ不在という波乱の幕開けで54周の戦いが始まった。スタートドライバーを務めるロッテラー選手の前に存在するライバルは2台から1台へ! 勢いに乗るNo.1 宝山 TOM’S SC430は、オープニングラップからトップ車輌とサイド・バイ・サイドを展開。だが、NSXのペースが速く、次第に差がつき始める。

だがそのトップもレースウィーク一番の暑さに、タイヤがタレ始めてペースダウン。10周目にNo.1 宝山 TOM’S SC430がトップを奪った。が、その背後にはNo.12のフェアレディZがぴったりマーク。攻防戦を展開しながら、ロッテラー選手は16周を終了後、2番手でピットへとマシンを滑らせた。タイヤ交換と給油を25.7秒で済ませたスタッフが再びロッテラー選手を送り出す。その後、ロッテラー選手は32周終了時まで走り込み、脇阪へとステアリングを委ねた。

2スティントを担当したロッテラー選手は、今回チームがセレクトしたタイヤの中からハードタイプを装着。だが、タイヤマーキングされたタイヤで残っているのは、もはやそれよりもソフトタイプのもののみ。慎重なタイヤマネージメントを求められるのは言うまでもない。脇阪はコースイン後、しばらくややペースを抑えながら周回し、しばらく様子を伺っていた。だが徐々にペースをつかみ始め、積極的な走りへと移行。決して万全なコンディションと言えない状況ながら、最後までプッシュする姿勢で走り抜き、8位でフィニッシュラインを通り抜けた。

決勝、予選のポイントに加え、脇阪がレース中にマークしたタイムがベストラップトップ2番目だったため、さらにポイントが加算され、今回5ポイントを計上。ランキング9位で、次戦菅生でシーズン折り返しレースを迎えることとなった。

 



■脇阪寿一 コメント
決勝中のアンドレのペースを見ると、なかなか自分のペースを上げることができませんでした。というのも、彼が装着していたものよりソフトタイプしか残っておらず、そのタイヤでコースインしたので、最初はペース配分がつかめず、慎重な走りをせざるを得ませんでした。プッシュしていても心のどこかで多少セーブしているような、そんな気持ちでした。ただ、終盤は安定したペースで走ることができましたし、クルマは優勝できるくらいの素晴らしい仕上がりだったと思います。それだけに今回の順位は悔しいですね。せっかくクルマがいいコンディションになっているので、このまま菅生に乗り込んで、いいレースを皆さんに見ていただきたいと思います。ここしばらく、思うようなレースができていませんが、後半に向けてますます頑張りますので、これまで同様、ご支援、ご鞭撻賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。




 
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