2004全日本GT選手権
第５戦

今回の茂木は、ダンロップタイヤにとって一番得意とするサーキットで、このレースウィークに入るギリギリまでスタッフ全員が素晴らしい準備をしてくれ、何が何でも結果を出したいレース。　レースウィーク前に髪を切ったら、『気合入ってんの！？』とか言われたけど、これはただの気分転換で、それに”気合の空回り”は良くないし・・・。

金曜日のフリー走行、土曜日の予選と、服部さんと組み始めて、これほど全てが順調に進んだのは初めて。　その内容は、服部さんがアタックをする為のセットアップ、僕が進めた決勝用のセットアップと、各セッションの時間が有効に使われ、また試したセットも確実にタイムに繋がり、最後には服部さんのポール奪取と素晴らしかった。　この時点で、レースに向けての不安材料は天候だけ・・・。　色々な要素が絡み合う悪天候のレースが好きな僕も、あれほどドライでやりたいと思った事はなかった。

日曜日、起きて部屋のカーテンを開けると雨。　一応タメ息を吐いたものの、『これで勝てれば本物！』と一昨年の雨のフリー走行なんかを思い返しながらホテルを出た。　フリー走行。　まず、僕が乗ってから服部さんへと交代し、それぞれ路面の水量もテストしたタイヤも違ったけど、常にトップグループに入ってたんで決勝へ向けまずまずといったところ。　決勝。　スタートは僕で、服部さんが獲ったポールを任された訳なんで、いつもよりはプレッシャーはあったものの、中段辺りのスタートよりは前に車が居ない分よっぽど気は楽！　スタートして、周回遅れが出るまでは、とにかく後ろは気にせず、自分なりに走ろうと決めていた。　実際、スタートもイメージしていた以上に上手くいったし、堅実に走れてたと思う。　その後、周回遅れが次第に現れ始めた頃に、後ろの車のラップタイムやタイム差を確認し始めた。　ここで自分の予想以上にタイム差があったんで、他のタイヤメーカーのタイヤ選択や作戦、逆にその後に備え、自分のタイヤをもっとセーブ出来ないか・・・など自分の中で考え過ぎ、その結果があのコースアウトに繋がったんやと思う。　交代後、服部さんが６位まで追い上げてくれたけど電気系トラブルが発生。　これも原因は僕のコースオフによるもので、最初のコースアウトがなければ、オカマされる事もないし、トラブルも起きてない訳で、典型的な自滅レースをしてしまい、結果を楽しみにしてくれてた関係者や応援してくれた皆さんには申し訳ないと思っています。　
残り２戦、迷う事なく、とにかく精一杯やって行こうと思います！