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●JGTC Rd.6 REPORT

今回のレースは、ドライバーの役割が逆。 僕がガスの少ない状態でニュータイヤを履いてタイムを出すセットを進め、正彦さんにレースに向けてのチェックなどをしてもらうカタチ。 1000kmの後から周りの人が色々とチャンスをくれようとしてるのを感じる。 僕としては1000kmで特別な走りをした訳でなく、レースや車が変わっても、どんな状況でも同じ気持ちで走ってる。 ただ、高いレベルを経験出来れば僕の意識も確実に高くなるし、新しい考え方も見出せた。 まぁ、その結果を試されてる感のある今回、いつもよりプレシャーを感じてたのは事実。

金曜日、1回目のフリー走行の走り出しはちょっと焦った! 前回の茂木での公式テストを基本に進めてきたセットが合わず、ペースが異常に遅かった。 前回のテストはアタックのタイミングが悪く、タイムには出てこなかったけど、僕の感じは悪くなった。 『アカンかったら素直に戻す!』 これ基本なんで、テストの状態に戻す事に・・・。 これにより午後、感じの戻った車でタイムも上がり、セットやタイヤの方向性も決まり・・・。 この日、走り方やなんやより、昼に一度冷静になり、監督に車の状態を正確に伝えれたのが良かったと思う。

土曜日、昨夜の雨で路面はハーフウェットでスタート。 最初はレインで出て行ったけど、レインでは水が無さ過ぎ、スリックでは・・・な状態。 でも、ウチも含めた各チームは午後からの雨を懸念して、ここで一度スリックでアタック。 ここでは路面もまだ悪く、ダンロップタイヤのポテンシャルはまだ発揮出来る状態にはなかったし、S字などでもちょっと失敗したし・・・。 2回目の予選までは天気は曇ったままでも路面を濡らす事はなくドライコンディション。 まずユーズドタイヤで出てったけど、ダンロップタイヤはユーズドでのグリップ低下がまだ辛く、アタック前に変な感じ?を感じるのが嫌でコース状況だけチェックし早々にピットへと戻り、ニュータイヤを付けてアタックの準備。 前回のテストで数十セットのタイヤをテストした結果、良い方向性も見付かったし、アタックの際のダンロップタイヤのキャラクターも把握出来て美味しいところを使える様になってたから、結構落ち着いてアタック出来たかな。 2周目がベストと決めてたから、それに合わして1周目も上手く様子を見れたし、アタックも満足出来るものでした。 3周目までアタックしたのは、タイムアップは無理でも、グリップの落ち込みなどの情報をタイヤ屋さんに上げたかったから・・・。 こんなチョットの情報が大事! もしアタック中に他車に引っ掛かっても、タイヤに体力があれば、美味しいところは終ってても、何とかもう1周アタック出来るし・・・。 そこがそのタイヤの強さに繋がる要素の1つ。 アタックが終ってから、当然、他のドライバーも結構タイムアップしてると思ったから、すぐに無線でポジションを確認したら4番手で、監督が『お疲れさん!』って言ってくれたから、自分でもチョット、ホッ!としたかな・・・。 4位は予選のウエイトハンデを積まなくていい最上位で、決勝を見据えれば最良のポジション。 関係者全員が今回の大幅なポジションアップを喜んでくれたし、僕もテストの結果を出せたと感じたけど、同じダンロップでポールの服部さんまで0.17でやったし、ダンロップのポールが久々って事を知って、すぐに悔しい気持ちの方が大きくなった。 『あと0.17、なんとか出来んかったんか!?』って! でも、その0.17ってのが大きいんやけどね・・・。 

日曜日、昨夜の雨が朝まで降り続き、フリー走行は完全なレインコンディション。 今季、レインタイヤのテストは全く進んでなかったからこのレースだけでなく、長い目で見ると好都合で・・・。 しかも、思ったよりグリップしたし、データも採れたんで有意義な朝でした。が! この週末、まずタイムばっかり追いかけてた僕達は、あんまりガス満で車を試してなかったんで、ドライコンディションでのレースを考えるとチョット不安は残ってた。 その後、決勝までに雨は上がり、路面はどんどん乾いていき・・・。決勝は正彦さんがスタート。 ドライバー交代の効率やセーフティーカーがよく入るレース展開を考えると、この順番の方が対応し易い訳。

今回は残念ながら他車と接触、グラベルストップで大幅にタイムロスして結果は残らなかったけど、これはレーシングアクシデントで仕方ない! 残り2戦、みんなで力を合わせて今季のベストリザルトを残したいと思ってます!!

薫 一

 

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